神奈川県大和市のひらの動物病院では、犬・猫の心臓病(循環器疾患)診療、腫瘍科診療、がん治療にも力をいれており、心臓病(循環器疾患)専門外来を設ける他、腫瘍外科手術、化学療法(抗がん剤治療)のみならず、犬・猫のがん免疫療法(活性化リンパ球療法)、緩和医療(痛みのケア)を積極的に取入れ、ホリスティックにQOL(生活の質)を支えます。

〒242-007 神奈川県大和市中央林間2-3-11 tel:046(272)5300
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
ご家族の役割り...
ワンちゃん 猫ちゃんは 生活の大半を ご家族と伴に過ごします


ご家族の頬笑みと伴に楽しみ ご家族の喜びと伴にはしゃぎ
ご家族の憂いと伴に悲しみ 沈みます



先日 悪性腫瘍が疑われる猫ちゃんのご紹介を受け診療させていただきました

確定診断と伴にステージングを目的とした精査となりましたが
既に 原発部位周囲組織への浸潤
近傍リンパ節への転移
遠隔転移
が認められ もっとも進行度の高いステージにありました

さらにはDIC病態の発現が極めて高い可能性で疑われ
数日間という超短期的な予後の可能性をも否定できない
極めて危篤性の高い状態にあると判断せざるを得ませんでした

ご家族のお話では 全身状態の悪化は10日程前から認められており
悲嘆と落胆に暮れた日々を 猫ちゃんと過ごしておられるとの事でした



必要な薬効は正しい処方と基本的な代謝能力によりもたらされます
必要な生の輝きは ご家族の心によってもたらされます


ワンちゃん 猫ちゃんはいつもご家族を見て心を動かしています

ご家族の微笑みと伴に楽しみ ご家族の喜びと伴にはしゃぎ
ご家族の憂いと伴に悲しみ 沈みます




ワンちゃん 猫ちゃんの波動は ご家族の波動に大きく影響されます



いかなる疾病にあれ いかなる病期にあれ 
その生活のなかで最も大切な事 最大の目標とされるべき事は

ワンちゃん猫ちゃんに輝かしい生活力を発揮し続けてもらう事であり
強い生命エネルギーを維持し続けてもらう事
高い波動を保ち続けてもらう事

だと考えます



まさにそれこそが強い免疫力であると言えます


その強い免疫力を保つために
ご家族は 大切な役割りを担っています



ご家族の声を聞き ご家族の表情を見 ご家族の感情を感じとって
この子は今を生きています

悲しみに暮れて 涙とともに 頭をなでてあげるのではなく
明るい表情 溢れる喜び 力強い愛情で
接してあげてください
話しかけてあげてください



日々 高い波動で生活の全てを包んであげてください
それこそが この子のこれからを支える 最も大切なご家族の役割りなのです



ひらの動物病院 獣医師/平野




悪性腫瘍の可能性...(直近501症例の細胞診検査の結果から)

しこり...できもの...いぼ...にきび...etc.etc.


体表面あるいは皮下さらには体腔内であれ腫瘤物ができていることに気づくと、そういった『呼び方』でその腫瘤物を表現し、早速、動物病院を受診されるご家族もあれば、一抹の不安を抱えながらも、わんちゃんや猫ちゃんが元気に生活し、食べてくれていることから、ちょっと様子をみる...ことにするご家族もおられるわけです。

腫瘤物があるとご来院いただいた場合、余程 『できない』 事情がない限り、その必要性をご理解いただいた上で、『細胞診検査』 を実施することになります。細胞診検査の方法については、また別のページで記すことにしますが、ほとんどの場合は日常診療で用いる 『23G針』 と呼ばれる細い注射針を腫瘤物にわずかに刺入して、針先に満たされた腫瘤内の組織をスライドグラスに吹きつけ、染色した上で顕微鏡で観察します。


『23G針』 で穿刺されることが、わんちゃんや猫ちゃんにとってどれほど苦痛かどうか…はいったん保留にしましょう…



27.7%



これは...当院で実施した直近501頭のわんちゃん・猫ちゃんの細胞診検査のなかで、『高い異型度を示す腫瘍細胞』と評価した結果の割合です。

※異型度とは...http://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/ikeido.html


4枚の標本のうち1枚、4頭の検査のうち1頭…

みなさんが『しこり…できもの…いぼ…にきび…』と表現する4つのもののうちのひとつは『悪性腫瘍の可能性』ということになります…


私自身がそうであるように…わんちゃんや猫ちゃんたちも病院にくる事はきっと大きな不安で、細い針とは言え、やはりそれを刺されることは痛く、辛いことだと思います。ただ…病院で受けるべき検査や処置のなかでは、細胞診検査はごく一瞬の我慢ですむものであり、痛みや辛さとしても最低限のものかと思います。ご家族に明るく楽しくご協力がいただくことで、わんちゃん・猫ちゃんたちは検査されたことに気づかずに終わってしまっていることも多くあります。


あくまでも当院での結果ではありますが… 27.7%



今、みなさんが一抹の不安を感じながら...なんとなくやりすごしているその向こうに大きなトラブルが隠れいてる可能性があります。すべての診療で言える事ですが、こと腫瘍医療においては、早く適切に対処することで、その危険を大きく回避することができます。まず…みなさんの大切な小さな家族の身体に起きている問題の本質を正しく理解するところから…がスタートになります。


なんとなくやり過ごしているその漠然とした不安を建設的にクリアにしていくための手法のひとつとして...細胞診検査をさせていただく事が、私たちのお手伝いのスタートになります…


どうぞよろしく御願い致します…



ひらの動物病院.com  獣医師/平野